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心療内科

◆◆一般病院での統合失調症入院治療◆◆

   長崎北徳洲会病院        立石紀昭 医師

精神疾患の入院治療は総合病院、単科の精神病院を問わず精神科病棟で行なわれるというのが当然と考えられ、法律もこの入院形式以外の入院を認めていません。 しかし1990年、一般病院での精神疾患の入院治療の報告が滑谷らによりなされました。
彼等はその利点を入院治療の導入がしやすいこと、社会復帰がしやすいこと等と考察していますが、 我々は精神疾患といえども精神病棟だけが入院治療の場ではないという考えから、 一般病院での入院治療がどれだけ可能か実践を行なっています。

(方法)
 救急医療を主体とした内科、外科、整形外科、脳外科、泌尿器科、精神科からなる106床の病院において 1988年4月から1990年3月までの2年間、当院の一般病棟に入院した統合失調症圈疾患患者を検討しました。 少々古いデータになりまして恐縮です。

  性別  年齢  病型  入院時状態像       入院期間  転帰
1 男性 56才 妄想型 急性幻覚妄想         25日  軽快(寛解に近い)
2 男性 50才 破瓜型 無為、ひきこもり、    1ケ月7日  不変(合併症治療)
3 男性 21才 破瓜型 急性発症後       1ケ月27日  軽快
4 女性 35才 妄想型 単一妄想、自殺企図   1ケ月12日  軽快
5 女性 47才 緊張型 急性幻覚妄想       1ケ月7日  寛解
6 女性 44才 妄想型 妄想状態        1ケ月23日  軽快
7 男性 22才 破瓜型 緊張病的興奮       3ケ月4日  軽快 症例3の再発
8 女性 38才 妄想型 自殺企図            9日  軽快
9 男性 32才 緊張型 心身症化(急性食道炎)    16日  軽快
10 男性 22才 破瓜型 緊張病的興奮      1ケ月11日  軽快 症例3の再発
  11 男性 33才 緊張型 急性幻覚妄想         7日  軽快
  12 男性 23才 破瓜型 緊張病的興奮      2ケ月13日  軽快 症例3の再発
13 男性 34才 妄想型 心気抑うつ状態     1年10ケ月  入院中
14 女性 30才 破瓜型 昏迷              1年  入院中
15 男性 25才 破瓜型 心気状態          11ケ月  入院中
16 男性 33才 緊張型 心身症化         1ケ月7日  入院中 症例9の再発

なおこのほかに分裂病者で自殺企図の身体治療のみで短期入院が1例、 退院後の考察では分裂圏の疾患が妥当と考えられたが入院中には抑うつ反応として治療した例が1例あったがこれらは含めていません。

(結果)
 2年間に精神科医が入院治療にあたった精神疾患および心療内科疾患は分裂病圏16例、うつ病圏23例、神経症圏15例、 アルコール依存症25例、器質性精神病8例、合計87例でした。
分裂病圏疾患の内訳は男性11例、女性5例でした。年齢は21才から50才までにわたり平均年齢は34才。 病型は破瓜型7例、妄想型5例、緊張型4例、入院期間は7日から1年10ケ月と幅があり平均3ケ月28日でした。
この中には集計の時点で入院中のものが4例あり長期入院3例が含まれています。